私は、自分の脳の最新情報をシェア&アウトプットする会議(ただの飲み会)を定期的にします。それは脳のリソースを空ける為です。
脳のリソースを空にしてあげると、インプットもしやすくなるし、
エネルギー循環がよくなるからです。
パンパンになってしまうと処理速度も落ちますし、判断が鈍るので好きじゃないからです。
そんな定例会議をしていた昨日、地上波で『君の名は』を放送していたそうですね。
興行収入的にも大成功を収めた作品です。
捻くれ者の私は人気が出れば出るほど、「見なくていいか」などと劇場には足を運びませんでした。
私は趣味で民俗学を習っているのですがその時に『口噛み酒』の話になり、
映画では蒸留酒のようなイメージで描かれていたが本来はもっと発酵させたものなのでもっとドロドロしているんだと教わり、『君の名は』に興味を持ちました。
内容的にはご存じの方も多いと思うので、割愛しますが
いわゆるタイムリープのお話です。
時空を超えて少年が入れ替わった少女を救う話。
ここからは私の個人的な見解をしていこうかと思うのです。
私がとても興味を引かれた部分を抜粋していきます。
映画の設定で1000年前に彗星が落ちてクレーターができ、
その真ん中に生えた巨木を作中に出てくる宮水神社のご神体にしてあります。
ご神体の近くに祠があり、宮水神社の巫女の家系であるヒロインが
口噛み酒を奉納しにいくシーンがあるんです。
とても面白いのがクレーターのに小川が流れていてそこを渡って祠へ行くのですが
民俗学では『川』はあの世とこの世の境を意味します。
分かり易く『川』を渡った先はあの世(幽世)になる。
作中でもヒロインの祖母がその説明をします。
そしてあの世である幽世へ渡り時に、無事に戻ってくる代償とてして
『一番大事なものと引き換えにする』とか
山を登って、山深くにあるクレーターは山中他界を意味してろうとか
土地の氏神さまをムスヒというとか
組み紐を絡めて時間の流れそのものをムスヒと表現したり
ムスヒを時間と表したり
本当に秀逸だな!と思った訳です。
そして少年と少女がムスヒ合う場所がクレーターで
時間が『片割れ時』。
いわゆる『逢魔が時』です。
あの世とこの世の境が曖昧になる時間帯。
陽から陰になる時です。
その曖昧な空間で時空を超える訳です。
もっと民俗学に造詣が深い方からすれば面白い見方があるかもしれません。
かなりスピリチュアルな作品で
集合意識にアクセスしてインスピレーションをキャッチしてるのかな?と
意味深に捉えてしまえる作品だと思うのです。