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若干不評な脳科学・認知のシリーズです。
日本の諺にある
『三人寄れば文殊の知恵』
これはポジティブな意味で使われている集団思考です。
集団思考・集団浅慮のお話をしていこうと思うのです。
ネガティブな意味での集団思考です。
これを『Group think』といいます。
社会心理学者であるアービング・ジャニス(Irving Janis / 1918〜1990年)が提唱しました。
集団で考える時に何が起こりやすいのか?という事になります。
まず、ここで重要なポイントは
『全会一致』という幻想に囚われてしまう事によると思うのです。
当たり前のように『全会一致』が素晴らしいことであると教わっています。
全会一致したときにその結果が正しいかどうか
適切に判断・評価しなくなってしまう訳です。
という事は、その判断・評価の能力が著しく欠如している状態になっているという事になります。
『まとまり』を重要視するあまり、
個人の判断の力を使わないもしくは使ってはいけないと判断する事になる訳です。
特にリーダーが強い権力を持っている場合は。
そして、閉鎖された環境であれば在るほど
集団はこういった心理に動かされるのです。
集団以外の判断や評価を積極的に取り入れるとミスを起こしにくくなるという訳です。
自分が所属する集団がどうなっているのか?をよく観察する事が必要になります。
その集団が健全かどうか。
集団の中で自分の状態は健全かどうか。
そこを把握する事はとても大切だと思うのです。