患者さんから
「どうしても相手を断罪したくなってしまうのですが、どうしたらいいですか?」
と聞かれることがよくあります。
私はいつも
「何故断罪したくなるんですか?」
とお聞きします。
理由は人それぞれあると思いますが、
大概無意識の前提に
『唯一絶対の正しさ』があると
認識があるからだと思うのです。
私は『唯一絶対のもの』なんてこの世にないと思っています。
そもそもその『唯一絶対のなにか』を求めると
その反対の意見を採用している人を排除しようと
してしまうと思うのです。
この話をすると
「みんなが正しいと思ってるから…」
と集団心理による認識の話にすり変わります。
この時重要なのは
『私にとっての普遍的なもの』
なだけだということです。
これは、
『誰かの普遍的なもの』にはなりません。
似たような意見にはなると思いますが、
人によって様々ですから、
人によって違って当たり前だと思うのです。
意見が違うだけですから、
断罪する必要はないと思うのです。
そもそも決断するのは
その相手ですから、
こちら側から断罪すること自体がナンセンスだと思うのです。
誰かを断罪してる時間を
自分がより良くなるための時間に使って欲しい
と思うのです。
因みに
断罪したかったら、すればいいと思うのです。
いいとか悪いではない訳です。
自分がされて嫌なことはしない。
シンプルな事です。
断罪している場面に遭遇したとしたら、
是非、その相手になんの為に断罪するのか?
を質問してみてください。
答えは曖昧かもしれません。
もっと言えば、
自分が攻撃されたくないから
自分の正当性を保つために
『相手のため』という言葉を武器に
正義の剣を振り回していると思うのです。
剣を振り回している時点で、
武力行使になりますから、
それは『正義』なのかを
考えてみるといいかもしれません。
誰かを傷付ける『正義』ってなんでしょうか?
私はそんなものは好きではありません。
自分が傷付けられたら嫌なように
誰かを傷付けるのも嫌です。
それを見て見ぬ振りをするのも嫌です。
だからと言って
自己犠牲になるのも嫌なので、
必死に考えます。
どしたら、その状態を脱することが出来るか?を
そうやって創り上げた独自のメソッドを私は使っているのです。