どうしても親との関係というのはネックになると思うのです。
 見方によっては親に支配されてきたと感じる方もいるでしょうし、
親のことだ大好きという『共依存』の方もいらっしゃると思うのです。 

ここで大事なポイントは 
意識のどこかで 「親は万能である」 といったルールが万人にあるということなのです。
 そして、それによって 今度は自分が親になった時子供からみて『そうあろう』としてしまう。 

これが困った問題の始まりです。 

そんなことはないとお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
 しかし、このルールによって苦しんでる方も多いのが事実です。 

子供からすると大人は万能で、絶対に正しい存在で偉大だと思ってしまうのです。  
しかし、事実は 「人の子であり、人間」です。
 これを受け入れることがスタートになると思うのです。

 親も人の子。 
そして、自分も人の子。
 これは絶対的な事実です。

 ですから、 
もしあなたが「なんでもできる親」になろうとしているのであれば
そして、それが苦しくなっているのであれば やめてください。 

万能であることが『大人』ではないと思うのです。 

そんなものは、神か何かです。 
人間ですらない訳です。

 そこを求めるのは一端やめましょう。

 その方が確実に楽です。 
あなたに万能を求める人がいるのであれば距離を取ってください。 
その方が身のためです。
 距離をとることは決して悪いことではありません。 

もし、あなたが誰かに『万能を求めている』のであれば、やめてください。 
何度もいいますが、そんなものは『人ではありません』『人でなし』です。

 人ではないもの。

 そんなものを求めていないことに気付くこと。 
これが毒親さんや、毒親育ちからの解放の第一歩です。

 親のために生きるのもやめましょう。 
自分のために生きてください。 
それが本来の人生ですから。 

この呪縛から解き放たれて楽しく生きている患者さんは多いです。

 一人で苦しくならずに誰かを頼ることが大切です。 
それは、呪縛を解いた経験を持っている人が適任です。