民俗学

盂蘭盆会

今日はお盆の送り火です。

お盆については調べると色々と出てくるので

詳しくは割愛します。

仏教用語では、『盂蘭盆会』といい

先祖の霊を迎えて供養する行事です。

日本古来の先祖祭り、

もしくは、魂祭、精霊祭と融合して、

普及されていったと言われています。

基本的には旧暦の7月15日もしくは8月15日を中心にお盆が行われます。

この時期はあの世とこの世の境界線がとても曖昧になる時期だと思うのです。

ですから、その影響を受けて体調を崩してしまう方も多いかもしれません。

そして不思議とこの時期、

オカルト的な心霊話をすることで盛り上がったりします。

幽霊を信じない人でも、こういう怖い話が好きな傾向にあると思うのです。

なんだかんだ言って

目に見えないものに興味を抱いてしまうのが人間なのかもしれません。

そんなことも踏まえて、盆踊りを考えてみると、

地方によってはお面を被って踊りを踊る地域があります。

なぜお面をかぶるのかというと

死者が帰ってきても、お面を被っているのでわからないようにしていると言われています。

せっかく死者がお面を被って盆踊りに参加しているのに、それを暴いてしまったら野暮というものなのかもしれません。

もしかしたら、この時期、

不思議な体験をされている方もいるかもしれません。

それが本当かどうかに、意味はないと思うのです。

改めてこんな時期だからこそ、

この世とはあの世とは何だろうという風に考えてみてもいいのかもしれません。

そういえば先日、

新海誠監督の映画『天気の子』を見ました。

その中ではお盆がキーワードになっています。

そして、常々、

新海誠監督の作品を見ていると『現し世』と『幽世』をの境界が鍵になっていると思うのです。

見える世界と見えない世界

それを隔てるものは「目に見えない」

ですから

古来日本人は、それを分かる形にして伝えてきたのかなぁなどと思う訳です。

私はそこにロマンを感じます。

見えるものだけが全てではない。

改めてそう思うのです。

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